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とが混淆し、首尾一貫していない」という問題点が指摘されている。このことについて篠原自身も、「あちらから縦糸、こちらから横糸と、しかも全然系統を異にせる糸を交ぜ合わせたので、結果は裁縫を始めたばかりの女児の雑巾縫いのようなものになり、変えまいと力めていた土台骨すら動揺し、この動揺を鎮めようと、台風に動かされる小屋につっかい棒を打ちつけるかのような、力仕事に一生懸命であった」と述懐している。そして篠原教育学が、ドイツ諸学を複合し、完成した (非体系的な) 体系であり (「寄木細工であるかの如き恣態」)、「ディルタイ一派」の教育学説の影響を深く受けていることは間違いないが、そこにノールは含まれない。結局のところ、篠原にとってノールは、「導きの糸」(Leitfaden) とでも呼べるような、大きな意義を認めるほどの存在ではなかった。篠原がノール教育学の精髄に触れていたにせよ、それを高く評価し、積極的に受け入れて、独自の理論構築を推し進めたとは到底考えられない。\n ところでⅠで述べたように、篠原を新カント学派の教育学者として位置づけ、論じることが日本教育思想史の教科書的知識に属するほど自明の事柄であるのに比べて、篠原=ディルタイ学派という図式は、必ずしも共有されているわけではない。またディルタイ学派と言っても、その議論は一括りにできるものではない。引き続き個別の検討を進めたい。\n③インストラクショナルデザインの基本プロセス : 授業設計の工程を求めて\nⅠ 定義と汎用性\n 2000年頃から我が国の企業内教育 (社員研修) においては、低コストで短期間のうちに即戦力人材を養成することをめざして、広くe-Learningコースワークが提供されている (単独型とブレンド型の両方を含む)。そこでベースとなっているのが、インストラクショナルデザイン (instructional design;ID) というアメリカ由来の考え方である。ID研究の第一人者である鈴木克明によれば、その定義は次の通りである。\n 「インストラクショナルデザインとは、教育活動の効果・効率・魅力を高めるための手法を集大成したモデルや研究分野、またはそれらを応用して学習支援環境を実現するプロセスのことを指す。教育が何のために行われるのかを確認し、何か達成されれば『効果的な教育』といえるかを明確にする。受講者の特徴や与えられた教育環境や資源の制約の中で効果的で魅力的な教育方法を選択し、実行・評価する。教育の効果を職場に戻ってからの行動変容も含めて捉え、教育方法の改善に資する。この一連のプロセスを実現するためのノウハウがID技法として集大成されている」。\n 「IDは、どういう方法で教えるのが学習者にとって、あるいは学習すべき内容にとって、さらには与えられた学習環境の中で、もっとも効果的で、効率的で、魅力的かをデザイン (設計) する手法である」。\n IDのルーツは、行動主義心理学、中でもスキナー (B.F.Skinner) が提唱したオペラント条件づけの理論 (スモールステップや即時強化などの鉄則) とそれに基づいて第二次世界大戦中に米軍で実施された新兵の訓練にまで遡ることができる。以後、プログラム学習の実践やコンピュータの教育利用 (CAI、CMI) の動向とともに発展した。日本でも、1970~80年代にかけて、とりわけ教育工学分野において活発に研究が行われた。例えば教授フロー\nチャート (沼野一男) やコメット法 (坂本昂) が開発・試行され、発見学習 (水越敏行) やマスタリーラーニングと形成的評価 (梶田叡一) の視点から授業設計の段階的な手順が提案されている。しかし2007年の時点で小柳和喜雄は、次のように述べている。\n 日本でも、1980年代からその紹介がなされ、学校教育への応用として、授業設計モデルとしてのその可能性が示されていた。しかしながら、この間、学校教育の場で、「授業計画」「授業設計」という言葉は利用されてきたが、インストラクショナル・デザインという言葉がそのまま学校教育で用いられることはあまりなかった。\n IDについては、かつて工学的な新しい授業設計の方法として期待され、現場への適用が模索されたものの、結局様々な取り組みが散発なまま、成果の集約を見ることなく終わっており、いまだ十分な普及には至っていない。インターネットを介した遠隔教育やオンライン学習の導入が進むとともに、教室での対面授業のあり方が見直されている現在、こうした状況の克服が急務であると言えよう。\n\n\nⅣ 実践と研究の課題\n IDの理論やモデルには様々なバリエーションがあるが、どれも万能ではないため、実際に使用する際は、一辺倒になるのを避けつつ、局面に応じて、いくつかを適切に組み合わせなければならない。そしてIDは確かに処方的であり、外形上はマニュアルやテンプレートに近い印象を与えるものの、授業者には表層的な対応にとどまることなく、より深いところで、「意図的」から「成功的」への教育観の転換、平たく言えば、「教えたつもり」からの\n脱却を促し、真に「教えた」と言い切れるようになる (プロの教え手になる) ことを求めている。\n ところでID関係の文献では、ウィギンズ (G.Wiggins) らが発案したカリキュラム設計論である「逆向き設計」(backward design) 論がたびたび参照されている。両者の交流が、これから一体何を生み出すのか。事態の成り行きを注視したい。\n"}]}, "item_10002_version_type_181": {"attribute_name": "著者版フラグ", "attribute_value_mlt": [{"subitem_version_resource": "http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85", "subitem_version_type": "VoR"}]}, "item_creator": {"attribute_name": "著者", "attribute_type": "creator", "attribute_value_mlt": [{"creatorNames": [{"creatorName": "助川, 晃洋", "creatorNameLang": "ja"}, {"creatorName": "スケガワ, アキヒロ", "creatorNameLang": 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名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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本文 (2.3 MB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2023-06-01 | |||||
タイトル | ||||||
言語 | ja | |||||
タイトル | 篠原助市のノール理解 : 教育学体系の複合的構成の中で | |||||
タイトル | ||||||
言語 | en | |||||
タイトル | The Understanding of Herman Nohl in Sukeichi Shinohara : For the Educational Theory Construction | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
助川, 晃洋
× 助川, 晃洋 |
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著者ID | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | J-GLOBAL ID : 200901015886719529 | |||||
書誌情報 |
教育学論叢 en : Kokushikan Daigaku kyoikugaku ronso 巻 40, p. 17-31, 発行日 2023-02-28 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 国士舘大学教育学会 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 0914-5869 | |||||
NCID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN10064277 | |||||
NDC | ||||||
主題Scheme | NDC | |||||
主題 | 371.21 | |||||
フォーマット | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | application/pdf | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||
キーワード | ||||||
主題 | 篠原助市, ヘルマン・ノール, ディルタイ一派, 教育思想 |